不定期便 |
『不定期便』 の由来
思い浮かぶことを書き留めていると、誰かに話してみたくなる。こうして始めたのが『筑波からの不定期便』。私から数人の方に送り始めたものだ。
相づちをうってもらえたら嬉しくなるけれど、毎回入ってくるチラシのような能書きに、誰だってそうだろう、いちいち反応しなくなる。なにしろ、内容が自然の持つ“物理”という、地味なものが主たるテーマなのだから。
それでも、せっかく思いついたことだから、ご報告だけはする。そうしていたら、回数だけは積み上がってきた。
人に宛てることの利益もある。複数の眼に触れると思えば、これで分かるかしらと文面も存分に練って、「てヽにヽをヽはヽ」まで気を遣うことになる。すると内容もまた、きゅっと引き締まったものになるようだし。
地味だけれど、これぞまことの“実践”物理学。この基盤の上に、諸兄が美しい結晶を成長させてくださるなら、どんなに嬉しいことか。
出版社の人には“う〜ん”と言わせたかったが、中身が物理談義では、いかんせん、ウンともスンともご返事を獲得することはできない。
それならばと、人口1億を超すわが国の人の中にはいくらか興味を持ってくれる、頭の良い人がいるかもしれないと、かすかな望みを託してインターネットに配信してみることにする。じつはいまこの時代に一つ、大事な提言ができたからだ。
そんなわけで、全国の皆様どうぞよろしく。
2014年12月