マイケルソン−ゲイル−ピアソンの実験 (MGP実験)
1925年、その、マイケルソン‐ゲイル-ピアソンの実験(以後MGP実験と略す)はイリノイ草原で行われた。それは直径12インチ(288ミリ)の管を縦横300×600メートルの長方形の環(リング)として、地表に水平に組んだもので、コーナー一箇所にマイケルソン干渉計がつくものである。管内は排気されている。
マイケルソン干渉計の光源から出てスプリッターで二光線に別けられ、光はそれぞれリングを逆廻りに進む。地球の回転のため互いの伝播時間に差が生じ干渉縞ができるだろう。
結果は決定的なものであって(『歴史をつくった科学者たち』)、0.25の縞のずれが得られた(同書)。
同書によれば、「しかしながら、この結果は相対論と一致しただけでなく、フレネルの従来の静止エーテル理論とも合致した」
…と、この書物ではどうやら一部に思い違いをしている。
これは相対論と一致しないのみか、次に述べるように上の仮説、つまり光速は一定ではなく相対速度を持つことを示している。
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