B   不定期便  第45号
 2  
 もしそうなら、そのことを図示しながら100人いたら100人に分かるように説明してみてください。但し、その説明は相対論に基づいていなくちゃいけません。貴君がその相対論に基づいて説明してくれたら、その説明中に矛盾の起きていることをその後小生は指摘することにしましょう。貴君はその矛盾を、誰にでも納得できる説明で解かなきゃいけない。

光はどこを走るのか           

貴君は光は真空中を光速cで走ると言いましたね。光が真空中でも伝わることは小生も認めます。小生が言うときの光のエーテル(媒質)とは、物質のことを指していません。通常に媒質といえば、物質のことを指しているでしょう。光は物質ではないと小生は考えています。エーテルは存在しないと主張するならしてもよいです。しかし、それなら光は何に対する速さであるかに答えないといけません。その何は何か?です。
 電場や磁場、もちろん重力場も、真空中に充ちています。場は物質ではないから、それらの場が存在しても真空である空間はありえますね? 普通真空というときにはその真空の範囲に物質の何者も存在しないことでありましょう。物質とは質量を持つものを指し、真空な空間とはその空間に質量がないことを指すと言ってよいでしょう。つまり磁場は質量を持たないんです。真空中に重力場は真空条件を乱すことなく存在し得るわけです。光が磁場と電場と重力場の相互変換であるとすれば真空中でもそれは起こりえて、その進行速度は道端の電信柱や人間の妄想する座標など全く関係な

  しに生じているんです。 貴君が相対論を信じ、小生の理論は認められないというのならそれでよいです。ただし、貴君がそう断言するには、小生や他の相対論懐疑者によって指摘される相対論におこる矛盾を解いてみせ、次に小生が主張する理論が間違っていることを示す根拠(実証)を示されるべきです。(小生が相対論は似非物理学であると言及したにはちゃんとした指摘と理由を述べています)
  それは「偉い誰かがそう言うから」というのでは 納得できませんぞ。ただの歴史家としてならそれでもよいが、自然の謎と未知の真理を解こうという科学者としての態度ではないです。自然の真理は誰かが言うから正しく、生意気な誰かが言うから間違いであるということは決してないと小生は考えます。
 誰かがそう言うから、というのでなく、自ら考えてその考えを自ら発言しなけりゃいけません。誰かの意見を裁定するときにも、もっと偉い誰かの偉影に頼ってはいけないです。

どうか貴君自身の頭で考えてくれ給え。虎の衣を借りて自然科学(特に物理学)はできません。最も偉いのは自然自身ですからね。たまたま昨日(9月20日)だったかのTV放送によると、ブッダの言葉に「自分を灯明にせよ法を灯明にせよ」というのがあります。正しい考えのために原因と結果を突きつめること、自ら考えて正しい方向へ進むべしというものでした。ここで法とは自然の法則のことを云うと言っています。
 補足しますが、車中の悩めるA君とはマイケルソン実験結果を解釈した科学者のことを指しています。そしてその実験とは、マイケルソンの最初の実験、マイケルソン-モーレー実験のことを言います。

  2