R  印刷用は      不定期便  第107号
   
 
不定期便 107   014  1115

     衝突の実験 3
発行
2014年11月15日
発行者
熊野宗治
 
     


エネルギー保存則の実験

              
014/8/22






――
下げ振り玉の衝突実験 2014.8.27

通常実験
 打撃球を左へ15°(落差34ミリ)持ち上げ27発射すると、第1群の頭に当たり、尻尾の玉が右へ飛び出し第2群の頭に当たって尻尾の玉が右へ飛び出し28
11.8°まで昇った。    
(写真2014.8.27 

   29

 発射玉を25°持ち上げて放すと 30
18.8°まで昇った。
図示すると
1

 理想的には発射の落下高度と、右の上昇高度は等しいはずである。それが言われるところの「エネルギー保存の法則」だ。それがなぜこの実験では上昇高度がこれほど低いのだろうか。
 この考察はとりあえず置いて、つぎに変わった実験をしてみよう。

<マグネット付加による実験>
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      不定期便  第101号
マグネット付加による実験

先頭にマグネット

ためしに第1群先頭にマグネット(15φ×5/0.35T/2.6sw)を付け、打撃球を15°から放してみた。すると、驚くなかれ !  尻玉は 15°を超え、
3132
 33
 24.3°まで昇った。


 25°ではどうか
34
35

落下球から受け継いだ勢いで 右端まで登った
   玉が見える。30.6°付近だ。

36

2 

ダブルマグネット
 後の群にも先頭にマグネットを付けたら、さらに高く昇るのではないか。ダブルマグネット実験だ。
 15°から落とす場合だけをやってみる。

 イ) 磁極を同じ向きにして後群の先頭に第2のマグネットをつけると、初群の磁場に引かれ、団子になろうとすることが分かった。そこで、磁力の弱いもの(B)を玉の2番目に付けることにする。図のようだ。

B15φ×2 磁力0.17T1.5swの マグネット

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左群の磁場に引かれて左方へなびかないよう

 2
      不定期便  第101号
ガイドワイヤに噛ませたクリップで左方への揺れを止めている。
 玉を放ってみる。38

39
 23.3°まで登った。図示すると

4

これはシングルマグネットよりもかえって、上昇高さで3ミリ劣る。


 ロ) セカンドマグネットの極の向きをファーストの向きと逆へ向けても、玉を引く効果は同じではないか? 先頭に付けてやってみよう。
 5として
40
15°から発射すると、…

   41
あらっ…玉が2個上がった。よく見よう

42
11.8°22.7°だ。
 図示すると、
6

以上について次号で考察してみたい。
 次頁に算定表をつけます


  

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    不定期便  第101号

算定表

θ cosθ 1cosθ =1000 ho
11.8° 0.979 0.021 o 21 
12° 0.978 0.022 22 
15° 0.966 0.034 34 
18.8° 0.947 0.053 53 
22.7° 0.922 0.078 78 
23.3° 0.919 0.081 81 
24.3° 0.916 0.084 84 
25° 0.906 0.094 94 
30° 0.866 0.134 134 
30.6° 0.862 0.138 138 


 

 














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