R  不定期便  第99
   
 不定期便
 99


     重力場光速の関係
発行
2014年7月14日
発行者
熊野宗治
 
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 前にI氏が「重力場が光の速さとどう関係するのか理解できない」と指摘された。小生は理解が得られるまで説明を試みたい。以下の説明ではいかがだろうか。

 光のエーテルは重力場であるとしてよいか
              
014/5/1


 
 わたしは光のエーテル(媒質)は重力場であると見ている。そうと実感できそうな、磁場に見る実際の現象について、のちにお話してみたい。

 一方ではわたしは、重力場は波をつくらないと述べているから矛盾があるように受け取られるかもしれない。しかし、それは純粋に重力場に関しては、ということである。重力場が他の種の場に変換(相互作用)するとすれば、波を形成しうると考えている。前にも言ったように、磁荷や電荷に結合した力学的な場が“力場”として存在するなら、重力場がそれらの力場と同化するなどして振動を起こすことは十分に考えられるからである。

            

 いま仮に大木の枝に張られているクモの巣をイメージしてみよう。木の枝に渡されたクモの巣上で動いているクモの速度は木の枝に対する速度である。クモの巣はクモが本来の速さで動ける、クモにとっての静止場である。巣にかかった獲物は巣に対して動けないから、クモが獲物に近づくことは造作もないことだ。
 樹木が風に揺れている場合はどうだろうか。

    クモにとって静止する巣は、その揺れている樹木の立つ地面に対してはたしかに動いている。風の強い日などには、地面に対しては自身が思っているよりはるかに速く動いていることだってあるわけだ。だが、クモにとっては、巣という自分の足場に対し、いつもの速さで歩けることが当たり前なのだ。
樹間のクモの巣
 

だからエーテルも動いている  014/5/1




 磁石から出る波

さて、馬蹄形磁石を叩けば音叉のように振動して、磁石の磁場にも変形が生じるだろう。それは局部的に磁場勾配が変動することにほかならない。磁場勾配の変動は(第23号で見たように)電場を誘起する(ファラデーの法則)。 電場の発生はまた磁場の変動を誘起する(レンツの法則)。こうした相互作用の伝播こそは電磁波にほかならない。

  

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