R  不定期便  第93
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宇宙年齢が137億歳だとすると、光速で膨張したとしても、宇宙の半径は精々137億光年である。発見された星が宇宙誕生10億年後の古い星だとして、誕生間もないとすると、127億年前に誕生し、そのとき、地球から127億光年も遠い彼方で生れたことになる。
 つまり、宇宙が誕生したころ、すでに現在の宇宙の端ふきんで、この銀河団は生れたことになる(現在図参照)。これは宇宙のビッグバン説に、真っ向に矛盾する。



アインシュタインは「光は光子である」とする。すると銀河団Aから出た光が127億年の旅をしてf1,f2,f3,・・・fnの光子群として私たちの望遠鏡まで到達した。光の出発時現在、銀河団から宇宙の果てまで約10億光年である。

これが新聞記事に出た内容であろう。光子は127億年まえに星から出発したのである。

ビッグバンが正しいとすれば、127億年前に光を放ったときの星たちの位置はaあたりであろう。光子はどのような道筋を経てきたであろうか?


    127億年後に知った、「誕生間もない銀河」だとすれば、ビッグバンによってではなく、その中心から127億光年も遠い場所で誕生したとしなければ辻褄が合わない。つまるところ、宇宙はビッグバンによるどころか、宇宙のどこででも一様に誕生しうることになる。――

 わたしがビッグバンを素直に受け容れることができないのは上記のことがその1つです。観測された光は霧のような光ではなく、銀河団の姿が明瞭に像を結んでいるわけです。127億年前の銀河団の実体から出発した光を望遠鏡の像として見ているわけです。

          

 貴兄は120億年前から現代まで、ビッグバン初期にその星から光が出発したときの状態から現在までの図を、光がどこまで進んでいるかを含め1億年毎のコマ送りでキネマを描くことができますか?

 

ひとコマ目   ビッグバン初期(120億年前)

 現実に起こったことなら、それが描けるはずであると貴兄もお思いになるでしょう?1億年毎が大変でしたら、10億年毎でも結構です。 

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