光速の背景  18 次ページ

 第1章 輝かしい発見

集中的な思索の末に些細な機縁で新しい着想がひらめくことは十分ありうることだし、むしろ真に独創的な認識は単なる論理だけで得られるものではなく、常に直観に頼っていることの寓話としてもよいとさえ思っている」と続けている。

筆者もまったく同意に思う。かれ河辺六男氏は、ニュートンは「…たときに」といったのであって、「…たから」といっているのではない、と付言している。

 

註1 地表以上の上空では地球の重心に万有引力の中心があるとみてよいだろう。しかし、地中の深い位置においては、それでは不適当である。拙著『アインシュタインの嘘とマイケルソンの謎』末尾部を参照されたい。地球の重さがすべて重心にあるとしてよいのは、地球の重心から月まで十分遠いからである。
























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