光速の背景  125
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第5章 未来へなにを遺すのか

写真は超伝導のマイスナー効果によって、棒磁石が超伝導の碗のなかに浮いている(a図)。近年になってさらに強力な磁束線(磁場)は、導体のみか、普通の物質でさえ浮かすことが分かってくる。別の写真はガラスや米粒を浮かせている。
 さらに、液化ヘリウムの粘性消失という現象や、超流動という現象の研究も進んでいる。

テキスト ボックス:   a

  b 浮かぶ米粒

 
c 浮かぶガラス
この分野の研究は急速に展開して行くため、ある段階で性急な結論を下すことはできない(田中節子)ことを念頭におくべきであろう。かつては強磁性や強反磁性と超伝導との共存は否定されていた。たとえば、ERhではある温度範囲で強磁性と超伝導の共存が見出された。また、LaCuO4―δ(δ>0)が反強磁性を示すことが報告されている。

 

 

 

 

 

 

 








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